モノクロームが専用機が出る狂気の沙汰
もともとカメラはフィルムを使っていて、レンズを通ってきた光がフィルムの化学変化を起こして記録されていきます
そして時代が変わって現在はCMOSセンサーに記録されるデジタル形式が主流になってきた
モノクロームについても専用のフィルムを使っていた時代から、カメラの設定で簡単に切り替えることができるようになった
しかし現在のセンサーはセンサーの上にRGB情報の入っているフィルタを載せている
このRGB情報のフィルタがなければモノクロなのだが、これがあることで写真にカラー情報が記録される
つまりモノクロ→カラーのものを再びカメラ内でモノクロ変換している
詳しいことはGoogle先生で調べて欲しいし専門情報を載せるサイトでないため省略しますが、とてもまどろっこしいことをしている
しかもセンサーの前にRGBのフィルタがあることで、光の入ってくる量も違うため結果として解像感も違ってくる
もちろんそこは画像処理で補えるが、一番は高いISO感度の画質が違ってくるはずだ
もちろんデメリットはカラーが撮れないし、どうにもできないことだ
ただモノクロが好きでモノクロを極めたいとなれば一度は持ちたい機材だ
そんな中で2社からモノクローム専用機が発表された
ライカ M11 モノクローム
まずはライカから発表されたM11 モノクローム
ライカはこれまで唯一モノクローム専用機を出していたメーカー
一台100万は当たり前にするし、オートフォーカスも使えないカメラだ
最近コンパクト(?)デジカメのQ2でモノクロームが出たが、28mmの固定式なのだ
35mmも50mmも撮れるがセンサーをクロップするので、なんか勿体無い感じがする
やはり50mmでも35mmでもフルで使いたいとなるとM型に行きつく
今回はM11と同様に6000万画素だが、クロップではなく3600万画素、1800万画素と選べて保存ができるのがすごいありがたい
普段は3600万画素、記録できてればいいやという時は1800万画素、ここぞというときに6000万画素と切り替えればいいと思う
見た目もシンプルでかっこいいのもライカの特徴だ
ここまで所有欲を掻き立てられるカメラはライカしか作れない
値段が高いのも、きちんとしたブランディングとそれに裏打ちされた技術力の高さがなせること
2.PENTAX K-3 Mark III Monochrome
まさか日本のメーカーからもモノクロ専用機が出るとは思わなかった
PENTAXといえなGRⅢといったコンデジが有名で、出るとしたらこっちで出るかと思ったらまさかの一眼レフ
ミラーレス全盛期の中、頑なに一眼レフにこだわっているメーカーでコアなファンが多い
今回はAPS-CのカメラでフラッグシップであるK-3 Mark IIIにモノクロームセンサーを載せた感じだ
外観も一眼レフらしいフォルムでどこか安心感を感じるが、これまでCanonとNikonの一眼レフしか使ってこなかったのでどこか新鮮に感じてしまう
K-3 Mark Ⅲは視野率約100%、約1.05倍の光学ファインダーと評判が良いらしい
今ではEVFに慣れているが、たまに光学ダインダーを覗くとやはりいいなと思わせてくれる
自分はこれまで使ったこともないし、興味もなかったのでレンズも含めて全く知識がない
だからこそどんなレンズがあるのか、K-3 mark Ⅲに関しての興味も出てきた
秒間12コマと必要十分なコマ数だし4K 30Pも撮れるので、モノクロ動画も撮ってみたいです
画素数も2573万画素で必要十分な画素数ですが、フルサイズセンサーで出して欲しかったというのが本音だ
そもそもなぜモノクロームに惹かれるのか
そもそもなぜモノクロームに惹かれるのか
白と黒の2色で表現する世界で、その階調で表現をしていく
白と黒の2色で描く世界はシンプルで、光の見極めがとても重要になる
難しいが、光を見極めて撮れた時には素晴らしい写真を撮ることができるのだ
色が溢れた写真ももちろん素晴らしいが、情報量が多く感じてしまうこともある
光ときちんと対話できて、余計な情報を省いてシンプルな思考で向き合えるが、実はとても奥が深い
こんなアンバランスさがとても魅力で、惹かれてしまうのかもしれない
最後に
PENTAXからK-3 Mark III Monochromeが発表されてすぐにライカからM11モノクロームが発表されたのを見ると、何か運命めいた感じがする
ライカは6000万画素のフルサイズセンサーで値段は138万6000円、PENTAXは2573万画素のAPS-Cセンサーで33万3000円と4倍以上もの差がある
モノクロームしか撮れないカメラに138万もつぎ込むのは怖いと考えるが、33万であれば一回は買ってみてもいいかなと思えてしまう不思議さ
自分も正直使ってみたいし、それでよければM型ライカにいきたい
モノクロームしか撮れない不便さがあるが、その不便さと引き換えに撮れる写真と楽しさをまずは試してみたい
これでポートレートを撮ってみたいです
それでは
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