滅多に使わないスピード
日常で64000分の1秒を意識することはあるだろうか
いや、そんなものは意識をしないはずだ
あのF1でさえタイムの計測は秒の下は3桁で、1000分の1秒の世界なのだ
1000分の1秒でさえ意識していない我々が、64000分の1秒を意識できるわけがない
これまでのメカシャッターの概念ではおそらく到達し得なかったスピード
今回はそれを使って数枚撮ってみた
ちなみに普段はポートレートメインではありますが、スナップも結構撮ります
実際の写真
これ撮った後に気づいたが、12800分の1秒だったが、これでも十分高速なので載せます
ちょうどリリースポイントで指からボールが離れるところを捉えることができました
そして次は正真正銘の64000分の1秒
これiPhoneのExifで見ると63980分の1秒と表示されており、実際にはちょっと遅いのかもしれませんね
ただそれでも微差なので全くわからないですが…
ジャストミートのタイミングを捉えることができています
ボールをよく見るとバットに食い込んでいて変形していますよね
ちなみにこちらはISO8000です
RAW現像でノイズは落としましたが、それでもこれくらいなら全く問題ないのではないかと思います
気をつけたいこと
しかし気をつけておかなければいけないこともあります
これは高速シャッターの場合にも同じことが言えます
1.ISOが爆上がりします
当たり前ですよね
光を取り込む時間が短いので絞りとISOで調節する必要が出てきます
しかし開放F値が明るくないレンズだと開放でも限度があります
そのためISOを上げるしか方法がありません
今回は100-500mm F4.5-7.1の開放、500mm F7.1で撮りましたが、晴天にも関わらず8000まで上げる必要がありました
暗いレンズは特にISOが上がるので、気をつけたほうがいいです
2.使う場面が難しい
1番はこれだと思います
理由としては1000分の1秒であればほぼブレがなく撮ることができて、被写体も止まってくれます
ちなみに下の写真は富士のメインストレートで撮った写真
300km近く出ていますが、500分の1秒できっちり止まってくれます
つまりこれ以上シャッタースピードを上げても表現の幅って限られるのかなと
モータースポーツでも躍動感のある写真の方が見ていて分かりやすいですが、それを止める表現となると使い所は限られてしまう
明確な意図がないと、動いているものを止める写真って難しいのかなと
高速シャッターを使うのは動いているものを止める表現に使うものだと思っており、640分の1秒できちんと止まるものに対して、わざわざ64000分の1秒まで上げる必要はありません
そういう意味で64000分の1秒でスナップしようとすると、使い所がないし使う必要がないと思います
これ64000分の1秒で撮ったといっても、側から見たら1000分の1秒とも思われかねない
ただ開放F値が明るいレンズは晴天の中、開放で撮りたい時ISOを下げても限度があります
そうなるとシャッタースピードを調節するしかありません
その際に64000分の1秒まで下げられるのは開放を使う際のメリットになります
最後に
これまであまり高速シャッターを使ってこなかったし使う場面はないと言っても過言ではない
普段使っていないからこそ、使ってみて面白いと感じたしこれからも使ってみようと考えている
ただどのような場面で使ったら効果的なのか
スポーツ撮影とかなら効果的ですが、そうでない時にはどうしたらうまく表現できるか
しばらく試行錯誤していきたいと思います
また撮れたら載せていきます
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