タムロンから新たなZマウントレンズ
タムロンから新たなレンズ35-150mm F/2-2.8 Di Ⅲ VXDが発表された
発売は今年の秋頃とのことで、2ヶ月ほど時間が空くがニコンユーザーからしてみたら待望のレンズである一本だ
SONY Eマウント版との比較
もともとこのレンズはSONY Eマウント向けに発売されているものであるが、噂に出ていたZマウント版がついに出る形だ
開放からF2、望遠端でもF2.8 の明るさが撮れるのでポートレートを撮る上ではとても素晴らしいスペックではないかと思う
Eマウントで出ている同型レンズとスペックも同じなのではないかと思う
ここで驚いたのがリニアモーターフォーカス機構と言われるVXDを採用していること
これはEマウント版の70-180mm F2.8で採用されていて、フォーカスのスピードが結構速いと評判だ
先日ニコンから発売された70-180mm F2.8はステッピングモーターに変更されていた
今回はタムロンが出すためVXDがそのまま採用される形で、フォーカスの速さも期待できるのではないかと思う
改めて35-150mmについて考えてみた
改めて35-150mmについて考えてみた
このレンズ、ポートレートなら非常に魅力的な焦点距離だと思う
正直自分はあまり広角は得意でないからこそ35mmスタートでも全く問題ない
望遠側も150mmあれば全く問題ないので、スタジオでも野外でもこれ一本あれば十分です
ただこれ一本でいいかと言われたらそうではない
1.でかい
Eマウント版では1165gとカメラにつけると約2000g
これ一本あれば困ることはないが気軽に持ち歩くことはできない
結果として持ち歩くことがなくなると思う
2.使用用途が限定される
ポートレートでは最適な焦点距離だが他の用途ではどうだろうか
スナップではちょうどいい焦点距離だが、気軽に撮ることが肝なのにレンズが大きいと上にも書いたように持ち歩かなくなる
撮るのも億劫になってきてしまうから自分的にはスナップは向かないと思っている
モータースポーツでは150mmでは足りないし、スポーツも同様だ
あとは電車や野鳥撮影に関しても短い
それに望遠端が150mmでは短く200mm欲しいケースも人によってはある
その場合には同じ重さであれば70-200mm の方がいい
F2.8通しでも物によっては1000gほどであるが、F4通しであればもっと軽いし、F値が変動する物であれば種類もたくさんある
手頃な焦点距離ではあるも、その大きさや重さが邪魔して用途がどうしても限定されてしまう中途半端なレンズになってしまうのではないだろうか
3.焦点距離選びは細心の注意がいる
焦点距離によって被写体の見え方は変わってきてしまう
寄れるという理由で寄ると顔が歪んでしまうこともよくある
広角から望遠まで焦点距離のレンジが広くて便利な反面、それぞれの焦点距離の特性を把握して使わないと満足いく写真を撮ることができないと思う
ズームで調節するではなく、単焦点と同様に足で良いポジションを見つけていく
時と場合に応じて事前に撮るべき焦点距離を決めておかないと使いこなせないのではないかと思う
最後に
SONY Eマウント版で出て、多くのユーザーが驚かされた一本
SONYを使っていない人からしたらとても羨ましい一本に感じた人は多い
自分も羨ましいと思った反面、使い勝手が難しい一本だと感じた
自分的には24-70mmや70-200mmを持っているのであれば敢えて買う必要はないかと思っている
そして若干残念だったのはニコンからでないこと
先日販売された70-180mm F2.8はもともとタムロンで出していた同レンズがモデルだ
テレコンに対応してニコン銘で出した方がよっぽど訴求力があったし面白いのではないかと思った
テレコンがつけば1.4倍で210mmまで焦点距離が伸びるので、使い勝手はかなり良くなる
ここまでやって欲しかったなという気持ちがあるし、もしこうなっていたら購入してしまったかもしれない
ポートレートでスタジオや野外はこれ一本でいけるので、荷物も少なくて済む
ポートレートを撮る人には最適な一本には違いない
もし購入される方がいましたら使用感など教えていただけたらと思います
自分も発売されたら触ってみます
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